あと数日で大晦日です。

「晦日」の意味をご存知ですか。この「晦日」は月の30番目の日を意味するものですが、今では「晦日」は月末の意味として使われることが多いようです。そして1年で最後の月末を「大晦日」といいます。

さて、この「晦(つごもり)」にはどんな意味があるでしょう。人目にたたず隠れた状態の意味があります。

明治5年までの日本での暦は太陰太陽暦が用いられていました。太陰暦は月の月の満ち欠けを元にした暦です。太陽暦は太陽の動きを元にした暦です。それを組み合わせたのが太陰太陽暦です。

昨日の太陽と今日の太陽の違いは性格に測らないとまずわからないと思いますが、月の満ち欠けは一目でわかるので、三日月が見えたら3日のような約束事が成立し、一般に太陰暦の方が太陽暦よりも先に発達してきました。

そして、太陰暦では15日に満月となり、30日には見えなくなるので、30日を「晦日」というようになったようです。

ただし、太陰暦ですと同じ月日であっても年ごとに季節がずれてしまいます。季節がずれてしまっては、農耕作業には利用できません。そこで季節調整を補正するのが太陰太陽暦です。

なお、30歳を三十路(みそじ)ということから、「晦日」を「みそか」というようになったようです。加えて、「晦」は30日ごとにやってくる日との印象を持てば「晦」に「毎(ごと、每の略字)」が使われることに納得がいきますね。

普段、何気なく使っている言葉にも深い意味がありますね。

そして、関連性をもって新しいことを覚えるのは楽しいものと思っている年末です。